「公務員を辞めるなんて、もったいない」 「30代、しかも子持ちで未経験からエンジニアなんて無謀だ」
退職を告げたあの日から、何度この言葉を耳にしたかわかりません。 2016年に大学を卒業し、地元に貢献したいという一心で地方公務員になって約10年。結婚し、子供にも恵まれ、側から見れば「順風満帆で安定した人生」のレールの上を歩いていました。
しかし、僕の心の中には、年々大きくなる「ある違和感」という名のバグが居座っていました。 なぜ、安定という名の最強のプラットフォームを捨て、荒波のIT業界へ飛び込んだのか。 今回は、綺麗事だけではない、僕の「キャリアのデバッグ」の全記録を書き残します。
1. 「前例踏襲」の繰り返しに、自分の未来が消えていく恐怖
公務員の仕事は、市民の生活を守るために「正しく、間違いがないこと」が最優先されます。 しかし、その実態は「前例があるか」「他市はどうしているか」を確認する日々の連続でした。
10年目を迎えたある日、ふと気づいたのです。 「僕が今日やった仕事は、誰でも替えがきく作業ではなかったか?」 「10年後、自分にはどんなスキルが残っているのだろうか?」
異動のたびに専門性はリセットされ、組織の外に出れば通用しない調整力だけが積み上がっていく。30代という人生のゴールデンタイムに、自分という人間の「市場価値」が目減りしていく感覚に、僕は静かな、しかし確かな恐怖を覚えました。
2. プログラミングとの出会い。脳を突き抜けた「自力で解決する」快感
そんな閉塞感の中で出会ったのが、プログラミングでした。 最初は、日々のルーチンワークを少しでも効率化したいという、些細な好奇心から始めた学習。
しかし、そこで味わったのは公務員生活では決して得られなかった「手応え」でした。
エラーに直面し、仮説を立て、コードを書き換え、自分の手で問題を解決する。 「誰かのお伺い」を立てるのではなく、自分の論理(ロジック)で0から1を作り上げる。
「これだ。僕が求めていたのは、この『自分の腕一本で生きている』という実感だ」
その瞬間、僕の中で「公務員としての安泰な未来」よりも「エンジニアとしての不確かな、でもワクワクする未来」の期待値が逆転しました。
3. 「守るべきもの」がいるからこそ、挑戦しなければならなかった
家族がいるから、挑戦を諦める。 それが一般的な「正解」かもしれません。僕も、妻や子供の寝顔を見るたびに何度も自問自答しました。
でも、ある時気づいたんです。 「将来、子供がやりたいことを見つけたとき、一番近くにいる父親が『安定のために夢を諦めた人間』であっていいのか?」
変化の激しいこの時代において、本当の安定とは「組織に守られること」ではなく、「どこでも生きていける力を自分の中に持つこと」ではないか。 父親が泥臭く新しい技術を学び、自分の力で人生を切り拓いていく背中を見せること。それこそが、僕が子供に伝えられる一番の教育だと、自分を奮い立たせました。
4. エンジニアとして生きる。それは「一生、学び続ける」という覚悟
もちろん、未経験からの転職は想像以上にハードです。 学習中には自分の無力さに打ちのめされ、Laravelのコード一本に何時間も悩むこともあります。公務員時代にはなかった「実力不足」という壁が、毎日目の前に立ちはだかります。
でも、今の僕には「今日は昨日より成長した」という確信があります。 「安定」というぬるま湯から出たことで、初めて自分の人生のハンドルを握っている感覚があります。
公務員として培った「粘り強さ」と、新しく手に入れた「技術力」。 これらを掛け合わせ、世の中の不便を解決するプロダクトを生み出せるエンジニアを目指して。 僕の本当の挑戦は、まだ始まったばかりです。
まとめ
もしあなたが今、過去の僕と同じように「このままでいいのか」と悩み、安定と挑戦の間で揺れているなら、伝えたいことがあります。
人生の「バグ」は、放置しても勝手には治りません。 一歩踏み出すのは怖いけれど、デバッグした後の景色は、きっと今よりずっとクリアなはずです。
このブログでは、そんな僕の「未経験からの逆転劇」を、成功も失敗も隠さず発信していきます。 一緒に、自分だけのコードを書いていきましょう。
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